地方局での地道な下積みを経て、東京へと拠点を移した彼女の名を一躍全国区に押し上げたのは、間違いなく『ブラタモリ』だった。歴史や地形の専門的な知見が飛び交うロケ現場で、彼女は決して背伸びをしなかった。分からないことは素直に驚き、タモリの博識な語り口に目を輝かせる。その自然体の佇まいこそが、視聴者が抱く疑問の代弁者となっていた。
台本通りに進むことなどほぼない街歩きロケ。予期せぬ坂道、古い石垣、地元の人々との突発的な会話。タモリとの絶妙な掛け合いのなかで見せた無邪気な笑顔と飾らないリアクションは、硬いイメージを持たれがちだった公共放送のバラエティに新しい風を吹き込んだ。彼女の人間味あふれる魅力は、このロケ現場の偶発性のなかで磨かれたと言っていい。