席に着くと、迷うことなく注文されるのが「げんこつハンバーグ」だ。250グラムの丸々とした赤身肉の塊が、熱々の鉄板に乗って運ばれてくる。スタッフがナイフを入れ、体重をかけてぎゅっと鉄板に押し付ける儀式。肉汁が弾け飛び、立ち上る白煙が視界を覆う。この圧倒的なライブ感こそが、訪れる者を虜にして離さない最大の理由だ。
少し小ぶりな200グラムの「おにぎりハンバーグ」も根強い支持を誇る。どちらもオーストラリア産の指定牧場牛を使用し、表面はカリッと香ばしく、中心部は鮮やかな赤身を残したレア状態で提供される。看板のオニオンソースをかければ、タマネギの甘みと醤油ベースのコクが肉の旨味を極限まで引き立てる。塩コショウだけでシンプルに肉の輪郭を味わうのも、通の間では定番の楽しみ方だ。