いくら優れた栄養を含んでいても、調理法を誤ればその恩恵は半減する。NHK『あしたが変わるトリセツショー』の特集でも注目されたように、豚肉に含まれるビタミン群は加熱温度と調理時間によって流出量が大きく左右される。高温で過剰に焼き締めたり、下ゆでした茹で汁を捨ててしまう調理法では、肝心のビタミンB1が大幅に失われてしまう。
スポーツ栄養学の第一人者である鈴木志保子氏ら専門家も指摘するように、豚肉のビタミンB1を効率よく体内に届けるには「蒸し焼き」や「スープ仕立て」が極めて有効だ。豚肉の表面を素早く焼き固めて旨味を閉じ込めた後、低温でじっくり火を通す、あるいは煮汁ごと摂取できる豚汁やポトフにすることで、溶け出した栄養素を余すことなく身体へと還元できる。