インターネット通販で安価に購入したタイヤを持ち込んで作業だけを依頼する手法は、今や珍しくない。しかし、多くの正規店舗では持ち込み作業に対して割増工賃を設定しているか、あるいは安全責任の観点から作業自体を断る姿勢を取っている。現場で働く自動車整備士の本音を聞くと、製品の保管状態や製造年月日の真正性が担保できないことへのリスク管理が最大の理由だという。
それでも持ち込み交渉を成立させるためには、事前の根回しとタイミングが鍵を握る。車検や法定点検、リコール対応といった大掛かりな整備と同時に相談することで、作業の合間に組み込んでもらえる確率が高まる。また、タイヤの直送受け入れが可能かどうかを事前にサービスフロントへ確認し、サイズやロードインデックスが車両の保安基準に完全適合している旨を証明書とともに提示する誠実なアプローチが求められる。