過熱する人気の一方で、聖域の自然環境保全と参拝文化の継承が重要な課題となっている。戸隠神社社務所と戸隠観光協会は連携を深め、参拝マナーの啓発や分散参拝の促進に注力している。過度な商業化に傾くことなく、厳粛な神域としての品格を保ち続けるための試行錯誤が続く。
「神仏習合の時代から受け継がれてきた祈りの場を、次の世代へと手付かずのまま手渡すこと」。関係者が口を揃えるのは、観光消費の対象としてではなく、生きている信仰の場としての敬意を忘れないでほしいという切実な願いだ。参道沿いでのゴミの持ち帰りや植物の保護といった基本的な礼節こそが、参拝者一人ひとりに求められている。