帯状疱疹の痛み対策において、インターネット上で散見される誤ったセルフケア情報には十分な注意が必要です。
誤解1:痛い部位を氷や保冷剤で冷やす
打撲や捻挫の感覚で「冷やせば痛みが和らぐ」と考えがちですが、帯状疱疹において局所を冷やす行為は厳禁です。患部を冷やすと局所の血流が悪化し、神経の修復が遅れるだけでなく、神経痛の閾値が下がって激痛を増悪させます。基本は「温めて血流を良くし、保温する」ことが鉄則です(ただし、急性期の激しい皮膚炎症で熱感がある場合を除く)。
誤解2:市販の湿布薬を貼る
水疱が出ている部位に消炎鎮痛湿布を貼ると、水疱が破れて細菌感染(二次感染)を引き起こす危険があります。また、湿布の冷感刺激や粘着テープを剥がす刺激自体がアロディニアを誘発し、激しい痛みの引き金になります。
【プロの結論】早期受診と適切な薬剤選択の判断基準
帯状疱疹の疑いがある場合、「何科を受診すべきか」で迷う方も多いですが、皮膚症状が出ている段階であれば第一選択は「皮膚科」です。夜間や休日で皮膚科が休診の場合は内科や救急外来でも構いません。重要なのは1時間でも早く抗ウイルス薬の投与を受けることです。
【医療機関へ直ちに向かうべき判断基準】
・体の左右どちらか一方に、帯状または帯状の集簇した赤い発疹・水疱が出ている。
・発疹が出る数日前から皮膚の奥深くにズキズキ・ピリピリとした違和感があった。
・顔面(特に目の周囲や鼻の頭、耳の周り)に発疹が出ている(角膜炎や顔面神経麻痺のリスクが高いため緊急受診が必要)。
・市販のロキソニンを内服しても激痛で眠れない。