肩に違和感や痛みが生じた場合、受診先として真っ先に選択すべきは整形外科です。骨、軟骨、筋肉、腱、靭帯、末梢神経といった運動器の専門家であり、X線(レントゲン)や超音波(エコー)、MRIを用いた精密検査が受けられます。しかし、痛みの現れ方や随伴症状によっては、内科や循環器科への即時受診が必要な例外が存在します。
特に警戒すべきは「左側の肩や背中にかけて締め付けられるような放散痛」が生じているケースです。これは心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患の関連痛である可能性があり、息苦しさや冷や汗、胸部の圧迫感を伴う場合は命に関わる緊急事態となります。また、発熱や体重減少、右肩から背部にかけての痛み(胆石症や肝臓疾患の関連痛)がある場合も、内科的スクリーニングを優先しなければなりません。
運動器由来の痛みであれば、「安静にしていてもズキズキ痛む」「夜間に痛くて目が覚める」「腕が水平より上に挙がらない」状態が2週間以上続く時点が、専門医を受診すべき決定的な目安となります。