インフルエンザの熱は何日続く?ぶり返す原因と危険なサインを徹底解説

インフルエンザの熱は何日続く?ぶり返す原因と危険なサインを徹底解説

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インフルエンザの療養中に最も患者や保護者を狼狽させるのが、「36度台まで下がって安心していたら、翌日にまた38度台まで跳ね上がった」というトラブルです。この現象には、ウイルスの自然経過によるものと、命に関わる二次感染によるものの2通りが存在します。

小児に多発する「二峰性発熱の真相」

発症から2〜3日目に一度熱が下がり、その半日から1日後に再び発熱して山が2つできる現象を、医学用語で「二峰性発熱(にほうせいはつねつ)」と呼びます。インフルエンザ熱ぶり返し原因として極めて代表的であり、小児(特に1歳から就学前後の乳幼児)の約20〜30%にみられる生理的な経過です。

二峰性発熱が生じる背景には、子どもの未熟な免疫応答があります。初期の局所免疫で一度ウイルス量が減って解熱するものの、完全に排除しきれず、残存したウイルスに対して全身性の液性免疫が本格稼働するタイミングで再び発熱します。再発熱は通常24時間〜48時間以内に自然と沈静化し、本人の機嫌や食欲が保たれていれば過度な心配はいりません。

大人で熱がぶり返す・下がらない驚きの理由

小児とは対照的に、大人の二峰性発熱は発症率数パーセント程度と極めて稀です。大人のインフルエンザで熱が下がらない理由、あるいは数日後に熱がぶり返す場合は、ウイルスそのものではなく「二次性の細菌感染」が強く疑われます。

インフルエンザウイルスは気道の上皮細胞を激しく破壊します。バリア機能を失った喉や気管支の粘膜は、普段なら跳ね返せる肺炎球菌や黄色ブドウ球菌の格好の侵入経路となります。熱が4日以上下がらない、あるいは解熱後に黄色〜緑色の濃い痰、激しい咳、胸の痛みを伴って再発熱した場合、細菌性肺炎や急性気管支炎、重症副鼻腔炎を併発している可能性が濃厚です。この状態に抗ウイルス薬は効かず、直ちに適切な抗菌薬(抗生物質)による治療を開始しなければ重篤化を招きます。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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