医療機関の受診を遅らせる最大の原因が、「この出血はいつもの痔だろう」という自己判断です。大腸がん 痔 違いを正しく理解し、安易な油断を断ち切らなければなりません。
大腸がん 血便 見分け方の基本は、「出血の色」「混ざり方」「持続性」の3点です。内痔核や裂肛(切れ痔)による出血は、肛門付近の新鮮な血管から出るため、鮮やかな鮮紅色であることが一般的です。排便の最後に便器の水がパッと赤く染まったり、トイレットペーパーに鮮血が少量付着したりする特徴があります。
一方、大腸がんによる出血は、病変の発生部位によって様相が異なります。盲腸や上行結腸など肛門から遠い右側大腸のがんでは、血液が腸内を長時間移動する間に酸化され、黒褐色やタール便(黒い便)となって現れます。一方、肛門に近い直腸がんでは痔と酷似した鮮紅色の出血が見られますが、決定的な差異は「便そのものや粘液に血が混じり込んでいるかどうか」です。
血液が便の表面にスジ状に付着している、あるいはドロッとした赤黒い粘液(粘血便)が混ざっている場合は、大腸粘膜からの出血を強く疑うべきサインです。「痛みのない出血だから痔だ」「市販の痔の薬を塗って様子を見よう」と放置した結果、半年後に進行がんで見つかる事例は後を絶ちません。出血を確認した時点で、自己診断を捨てて消化器専門医を受診することが鉄則です。