決算資料の行間から滲み出るもう一つの大きな変革が、グループ全体に浸透した「AI活用」の成果だ。米OpenAIをはじめとするグローバルテック企業との提携を軸に推進してきた「Rakuten AI」構想が、急速に実利を生み出している。
マーケティング施策の自動化、カスタマーサポートの無人化、さらにはEC加盟店向けの販売予測ツールの提供。これらが寄与し、顧客獲得単価(CAC)は前年同期比で目に見えて低下した。人件費やオペレーションコストの抑制効果は、年間数百億円規模に達するとの見立てもある。単なるブームとしてのAI導入ではなく、P/L(損益計算書)に直接跳ね返るコスト構造改革の武器としてAIを徹底使い倒す姿が、そこにはある。