『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のオリジナル版において、ムーンブルクの王女の名前はプレイヤーが直接入力する形式ではありませんでした。ローレシアの王子に入力した名前に応じて、あらかじめ用意された8つの候補から自動的に割り振られるという独自の内部ロジックが存在していたのです。
「アイリン」「あきな」「セリア」「ナナ」「プリン」「マイア」「マリア」「リンダ」。
堀井雄二氏による巧みなテキスト設計と限られたカセット容量の中で、これらの名前は当時の流行や響きの美しさを考慮して厳選されました。特に「プリン」や「あきな」といった名前を引き当てたプレイヤーたちの間では、それぞれが抱くヒロイン像についての議論が長年交わされてきました。後年の派生作品やリメイク版では任意での名前変更が可能になりましたが、この8つの名前に込められたノスタルジーは今も特別な輝きを放っています。