汚れ落としの現場では、適材適所の見極めが生死を分ける。酸性の油汚れにはアルカリ性の重曹が効くが、水垢や石けんカス、トイレのアンモニア臭といったアルカリ性の汚れに対して重曹は無力だ。ここで登場するのがクエン酸である。
アルカリ性汚れにはクエン酸ペーストを投入し、中和させて落とすのが鉄則だ。一方で、より水に溶けやすく皮脂や軽い油汚れに強いセスキ炭酸ソーダはスプレー液として日常使いに適している。ペーストで頑固な汚れを削り落とす重曹、水溶液で広範囲を拭き取るセスキ炭酸ソーダ、白残りや水垢を消し去るクエン酸。このトライアングルを理解した瞬間、家中の洗剤ボトルを劇的に減らすことができる。