京都・百万遍で五代にわたり暖簾を守り続けてきた緑寿庵清水。かつて金平糖は宮中への献上品や貴族の嗜みとして愛され、製法そのものが一子相伝の秘技とされてきた。
門外不出の伝統を守り抜いてきた同店が、東京・銀座に拠点を構えたニュースは和菓子業界に大きな衝撃を与えた。歴史ある京菓子の格式を保ちながら、最先端の情報発信地である銀座の地に根を下ろす決断は、守りと攻めを見事に両立させた一手と言える。
カウンター越しの対話を通じて一粒の背景にある物語を届ける接客スタイルは、目の肥えた銀座の顧客を瞬く間に虜にした。