Q1:アブに刺された当日は、お風呂に入って湯船に浸かっても平気ですか?
A1:刺された当日の入浴(湯船への浸水)は絶対に避けてください。体を温めると血流が活性化し、アブの唾液毒素が毛細血管から一気に拡散して、夜間に耐え難い激痛と痒み、急激な腫脹を引き起こします。当日はぬるめのシャワーで患部を石鹸洗浄する程度にとどめ、入浴後はしっかりと冷湿布や保冷剤で患部を冷却してください。
Q2:刺されてから2週間経つのに硬いしこりが残って痒いです。放置して治りますか?
A2:自然治癒に数ヶ月から年単位の時間を要するか、慢性的な「結節性痒疹」へと固定化している可能性が高いです。放置して掻きむしると、組織がさらに線維化して肥大し、一生残る黒ずんだ跡になります。市販薬の塗布では真皮深層まで有効成分が届きにくいため、速やかに皮膚科を受診し、ストロング〜ベリーストロングクラスの医療用ステロイド外用薬やテープ製剤(ドレニゾンテープ等)の処方、またはステロイド局所注射を受けてください。
Q3:ポイズンリムーバーがない時、手で毒を強く絞り出しても良いですか?
A3:刺された直後(数分以内)であれば、指の腹を使って傷口の周囲を圧迫し、血とともに唾液成分を押し出す処置は一定の効果があります。ただし、爪を立てて皮膚を傷つけたり、強く絞りすぎて組織を挫滅させるとかえって炎症が悪化します。また、前述の通り口で吸い出す行為は口内細菌の感染リスクがあるため絶対に禁止です。絞り出した後は速やかに流水と石鹸で洗い流してください。
Q4:アブに刺されないための最強の予防策は何ですか?
A4:アブは黒や紺などの暗い色、および熱や二酸化炭素、車の排気ガスに強く誘引されます。予防には「白や明るい色の長袖・長ズボンを着用すること」、そして「高濃度ディート(30%)または高濃度イカリジン(15%)を含有する防虫スプレーを肌と衣服の両方に隙間なく噴霧すること」が最も科学的に有効です。ハッカ油スプレーも一定の忌避効果を示しますが、持続時間が短いため、医薬品グレードの高濃度忌避剤との併用が推奨されます。