多くのライト層が抱く最大の疑問は、「なぜあれほどの人気と才能がありながら、地上波のバラエティや音楽番組に出演しなくなったのか」という点に集約されます。
2018年4月、関ジャニ∞からの脱退およびジャニーズ事務所退所を発表した記者会見を振り返ると、その理由は極めて明快です。当時、36歳を迎えていた彼は会見の場で「今後の人生を音楽で全うしたい」「海外で音楽を学び、自分の音楽を深く追求したい」と語りました。一部の週刊誌では不仲説や方向性の対立がセンセーショナルに書き立てられましたが、本質はそこではありません。
巨大芸能事務所の看板を背負い、国民的グループのセンターとして求められる「マルチタレントとしての役割(バラエティ番組での笑い、コント、MC業)」と、「一人の音楽家として魂を削り音を紡ぎ出す衝動」との間で生じたギャップが限界に達していたのです。アイドルとしての完成されたレールの上で一生を終えるのではなく、表現の全責任を自ら背負う茨の道を選んだことが、関ジャニ脱退理由の純粋な核心でした。
独立後のメディア露出減少は、業界からの圧力や「干された」結果ではありません。彼自身がプロモーション至上主義のテレビ出演よりも、楽曲制作とライブツアーを最優先事項としてスケジュールを組んでいるためです。現代の音楽市場において、テレビ出演を最小限に抑えながらライブ動員と音源配信で確固たる収益を上げるアーティストは決して珍しくなく、渋谷の選択はきわめて合理的かつ戦略的なアーティストシフトだといえます。