合否を左右する第一関門が筆記試験です。多くの受験生が気にする大阪府警の筆記試験ボーダーラインですが、教養試験(50問必須解答または選択解答形式)において、一般的な合格ラインは概ね5割〜5割5分(25〜28点前後)とされています。問題の難易度が高かった年度では4割台後半で一次を通過できるケースもありますが、論文(作文)試験で足切り基準に引っかかれば、教養試験がどれほど高得点であっても問答無用で不合格となります。
論文試験では「警察官としての使命感」「倫理観」「規範意識」「地域住民との信頼関係」といったテーマが出題されます。採点官が見ているのは美しい文学的表現ではなく、「設問の意図に正確に答えているか」「独善的・過激な思想に陥っていないか」「誤字脱字のない論理的な構成が保たれているか」という基本規律です。文章構成が破綻していたり、文字数が指定の8割に満たなかったりした段階で容赦なく弾かれます。
また、筆記と同等に軽視できないのが大阪府警の体力測定基準です。実施要領に定められている種目は腕立て伏せ、反復横跳び、上体起こし、立ち幅跳び、20mシャトルランなどですが、ここで重要なのは「満点を取る必要はないが、1種目でも最低基準を下回ると即刻不合格(足切り)になる」という点です。
現場の面接官や指導員がチェックしているのは、単なる筋肉量ではなく「指示通りの正しいフォームで反復できているか」「笛の合図を守れるか」という規律性です。腕立て伏せで顎をしっかり下げない、反復横跳びでラインを踏んでいないといった不正カウントは厳しく差し戻され、記録ゼロとして処理されるケースすらあります。机上の勉強に没頭するあまり運動不足のまま挑み、シャトルランの途中で脱落して涙をのむ受験生が毎年一定数存在します。