自民党内の派閥解消が進んだとされる現在でも、政権基盤を強固にするためには党内各勢力への配慮が欠かせません。高市総裁による組閣および党役員人事では、特定の旧派閥に偏重することなく、幅広い世代とグループから実力者を登用する「戦略的融和」が図られました。
党役員人事においては、党運営の要である幹事長や政調会長に他陣営の実力者を配慮して配置することで、総裁選後のしこりを最小限に抑える布陣を敷いています。党内融和を確立した上で閣僚人事を固めるという、極めて現実的な権力構造の構築が見て取れます。
また、女性閣僚の登用数は大きな焦点でした。高市首相自身が女性であることから、単なる数合わせの象徴的人事ではなく、経済安全保障担当に片山さつき氏、文部科学相やこども政策担当相などにも政策立案力の高い女性議員を起用。内閣における女性閣僚比率は歴代最多タイとなる5名を数え、意思決定の多様性と実効性を両立させた形となっています。