タイ古式マッサージは非常に優れた身体調律法ですが、万能の特効薬ではありません。受術者の身体状態や目的によって、向き・不向きがはっきりと分かれます。
タイ古式を今すぐ選ぶべき人の条件
まず選ぶべきは、慢性的な運動不足を感じており、自分でストレッチを習慣化できないデスクワーカーです。座りっぱなしで固まった腸腰筋や大腿四頭筋を他動的にストレッチされる心地よさは、通常のもみほぐしでは決して得られません。また、ストレスからくる不眠や自律神経の乱れを感じている人、浅い呼吸に悩んでいる人にとっても、ゆったりとしたリズムで行われる持続圧は精神的な鎮静をもたらす最適な処方箋となります。時間の余裕を作り、最低でも90分以上の枠を確保できる人ほどその恩恵を最大限に享受できます。
利用に慎重になるべき人・避けるべき状態
注意が必要なのは、ぎっくり腰や寝違えなどの急性の激しい炎症を抱えている人です。炎症期に関節を大きく動かしたり筋肉を無理に伸展させたりすると、症状を悪化させる危険性があります。また、骨粗鬆症の診断を受けている高齢者や、人工関節の手術歴がある人、妊娠中の人も、事前の医師への相談がない限りアクロバティックな手技は避けるべきです。強い揉みほぐしで一気に筋肉を叩き壊してほしいという「強揉み中毒」傾向の人も、タイ古式の持続的な持続圧に物足りなさを感じる可能性があるため、最初から期待値のすり合わせが必要です。