どんなに優れた食材であっても、過剰摂取には代償が伴います。卵を食べ過ぎた場合に懸念される最大の要因は、コレステロールそのものよりも脂質とエネルギーの過剰摂取です。
卵1個(約60g)あたりのエネルギーは約80〜90kcal、脂質は約5〜6gを含みます。例えば1日に5個、6個と大量に摂取し続ければ、卵だけで400〜500kcal、脂質30g近くを上乗せすることになり、明らかなカロリーオーバーを招いて内臓脂肪の蓄積につながります。
さらに見過ごせないのが個人の体質差です。体質的に食事の影響をダイレクトに受けて血中コレステロールが跳ね上がりやすい「高反応者(ハイパーレスポンダー)」が一定数存在します。また、家族性高コレステロール血症を含む脂質異常症の診断を受けている人や、糖尿病などの基礎疾患がある場合は、血管内皮の保護という観点から厳格な卵の制限(1日1個未満、あるいは週に2〜3個程度)を指導されるケースが標準的です。自身の血液検査数値を把握しないまま、極端な多量摂取に走るのは禁物です。