日本国内の祭り会場を訪れた外国人観光客へのヒアリング調査やSNS上の投稿を検証すると、チョコバナナ海外の反応には興味深い文化的ギャップが存在することが分かります。
実はアメリカやカナダのカウンティ・フェア(移動遊園地や郡民祭り)にも、似たようなデザートは存在します。しかし、現地で供されるものの多くは、バナナを芯まで完全に凍らせた「フローズン・バナナ」にダークチョコレートを厚くコーティングし、クラッシュナッツをまぶしたヘビーなスイーツが主流です。アメリカの人気コメディドラマ『アレステッド・ディベロプメント』に登場する冷凍バナナスタンドが象徴的です。
一方、日本の縁日で供されるチョコバナナを見た訪日客からは、「生のバナナの瑞々しさがそのまま残っていて食感が柔らかい」「カラフルなチョコスプレーやアラザン、キャラクターの装飾が施されていてまるでポップアートのようだ」といった感嘆の声が多く寄せられています。浅草や京都などの縁日現場では、外国人がスマートフォンのカメラを屋台に向け、「It looks like cute edible pop art!(食べられる可愛いポップアートのようだ)」と興奮気味にSNSへ投稿する光景が日常化しています。
こうした現地の背景を知っておくと、単に「バナナにチョコを塗ったもの」と訳すだけでなく、「日本のものは生バナナを使い、見た目もポップにデコレーションされている」というディテールを添えて会話を弾ませることが可能になります。