ネット上の情報や古い料理本には、「もち米は芯まで火が通りにくいため、一晩(6時間以上)水に浸けてから炊くこと」と記載されていることがあります。しかし、これは蒸し器を使う場合の常識であり、現代の圧力IH炊飯器やマイコン炊飯器でこの手順を踏むと、吸水過多による壊滅的なベチャつきを招く最大の落とし穴となります。炊飯器のプログラムは白米基準で設計されているため、洗米後にしっかりとザルで水気を切る「水切り時間」こそが重要であり、長時間の水中放置は厳禁です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
家庭におけるもち米おこわの調理にあたり、自身のニーズや環境に合わせて最適な調理器具や配合を選択するための判断基準を提示します。
- 炊飯器調理をおすすめできる人:
- 平日の忙しい時間帯に、手軽に本格的な具だくさんご飯を一汁一菜のメインとして楽しみたい人。
- 小さな子どもやお年寄りがおり、硬めの弾力よりも柔らかくもっちりとした食べやすい食感を好む家庭。
- めんつゆや白だしを上手に使い、味付けのブレを最小限に抑えてタイパ良く料理を仕上げたい人。
- 蒸し器調理やブレンド配合に慎重になるべき人:
- 老舗和菓子店や赤飯専門店のような、一粒一粒が自立して噛みしめるほどに強いコシがある食感を至高とする人(蒸し器による本格調理が必須)。
- 糖質管理やカロリーコントロールを厳密に行っている人(もち米は密度が高く、同じ茶碗1杯でも白米より炭水化物摂取量が増加しやすいため、うるち米の割合を50%以上に増やすか雑穀の混入を推奨)。