最低賃金の引き上げ以上に現場へインパクトを与えているのが、TSMCの第1工場稼働および第2工場建設に伴う「TSMCショック」と呼ばれる地域時給の急騰です。
菊陽町や合志市、大津町などのセミコンテクノパーク周辺では、工場関連の派遣社員やロジスティクス要員の募集において、時給1,500円〜2,000円超という地方都市では異例の好条件が日常化しました。この動きは周辺の飲食チェーン、コンビニ、警備、清掃といったサービス業全般に波及しています。
現在、熊本市中心部や周辺自治体における一般的なパート・アルバイトの募集時給相場は、法定の最低賃金を100円〜200円以上上回る1,100円〜1,300円前後が実質的なスタートラインとなっており、最低賃金ギリギリの設定では求人に人が集まらない「時給の二重構造」が定着しつつあります。