本作の物語を深く突き動かしているのが、佐野万次郎の抱える「黒い衝動」と、それに連なる登場人物たちの因縁です。
マイキーの黒い衝動の正体は、兄・佐野真一郎が植物状態となったマイキーを救うために過去改変(タイムリープ)を行った代償として生まれた「呪い」でした。大切な者を失うたびに制御不能となるその衝動が、幾多の破滅的な未来を引き起こす元凶となっていたのです。
この過酷な運命の中で、ファンの涙を誘ったのが「血のハロウィン」における場地圭介の自己犠牲です。一虎の手にかかり致命傷を負いながらも、「一虎に殺されたんじゃない、オレは自分で死ぬ」と自ら命を絶つことで、マイキーが一虎を殺害し闇に堕ちるのを防ぎました。息を引き取る直前、千冬に「ペヤング、半分コな」と告げた場面は、作中屈指の名シーンとして語り継がれています。