パラバルーンを成功させる絶対条件は、子どもたちの身体的・認知的発達に合致した技でプログラムを構築することです。幼児期における1年の成長差は極めて大きく、握力、ジャンプ力、周囲の友だちと動きを合わせる社会的視野の広がりによって、対応できる技の難易度は明確に分かれます。
年少(3歳児クラス)では、まず「1枚の大きな布を全員で持つ」「合図に合わせてバタバタと動かす」という原初的な楽しさが活動の中心となります。個々の注意の持続時間が短く、左右の概念も未分化なため、技としては「波(小波・大波)」「洗濯」「いないいないばあ」「お山」など、その場から大きく移動せずに布の感触と動きを楽しむ構成が適しています。
年中(4歳児クラス)になると、周囲のリズムに合わせて自分の動きをコントロールする「協調運動」が可能になります。バルーンを張ったまま円周上を同一方向に歩く「メリーゴーランド」や、内側に入り込んでバルーンを固定する「きのこ」「帽子」「テント」といった立体的な技へ発展させることができます。
そして年長(5歳児クラス)では、全員が完全に一体となって空気を閉じ込める「気球」、タイミングを一瞬で合わせてボールを跳ね上げる「花火」、中心にテンションを集めて高く打ち上げる「ロケット」など、高度な空間認知と瞬発力を要する大技を連続して展開できるようになります。