ジャーナリスト志望の真面目な大学生キム(フランチェスカ・ズエレブ)と、女優を目指しながらも不安定な生活を送る親友イズィ(ヴィクトリア・ヴィニャルスカ)は、念願だった二人暮らしをスタートさせるため、格安で広々としたアパートの「203号室」を借ります。親からの自立を急ぐ二人の門出でしたが、その部屋には契約時から異様な空気が漂っていました。
部屋のリビングには、中世の凄惨な処刑や生贄の儀式を描いた巨大なステンドグラスが嵌め込まれており、寝室の壁にはなぜか不気味な穴が開いていました。さらに、その穴の奥からは腐敗した肉のような異臭が漂い始めます。ある日、イズィが壁の穴から古いアンティークのペンダントを発見したことを境に、部屋の怪異は急速にエスカレートしていきました。
ペンダントを肌身離さず身につけるようになったイズィは、夜な夜な不可解な夢遊病の発作を起こし、次第に攻撃的で冷酷な言動へと変貌。キムの恋人であるイアン(エリック・ウィーガンド)の調査によって、203号室の過去の住人たちが次々と精神に異常をきたし、凄惨な一家心中や失踪事件を起こしていた歴史が白日の下に晒されます。
物語のクライマックス、完全に悪霊の器と化したイズィは部屋を血塗られた儀式の場へと変え、助けに入ったイアンをナイフで無残に刺殺。自らの正気を失いながらキムに襲いかかります。キムは親友を救うため、元凶であるステンドグラスを鉄パイプで粉砕しますが、暴走する呪詛を止めることはできませんでした。イズィは自ら命を絶つ形で命を落とし、生き残ったキムは警察に保護されながらも、一生消えない精神の傷を背負うという救いのない戦慄の結末を迎えます。