2026年現在の新築戸建て市場および注文住宅の設計において、バルコニーやベランダの扱いは明確に「完全撤廃(バルコニーレス)」と「贅沢なアウトドアリビング化」の二極化が進んでいます。
トレンド1:共働き世帯が選ぶ「バルコニーレス住宅」の急増
共働き世帯の一般化と高機能家電の普及に伴い、あえてバルコニーを一切作らない「バルコニーレス」を選択する施主が顕著に増加しています。
- 室内干し特化型ランドリールームの標準化:「脱衣室兼ランドリールーム+ガス衣類乾燥機(乾太くん等)+全館空調」の組み合わせにより、2階へ重い洗濯物を運んで干す家事動線そのものが不要になりました。
- コスト削減と省エネ性の向上:バルコニーを無くすことで建築初期費用を50万〜100万円単位で削減でき、建物の凹凸が減ることで気密・断熱性能(ZEH・省エネ基準)の確保や将来の雨漏りリスクの大幅低減に寄与します。
トレンド2:住まいのサードプレイス「半屋外インナーバルコニー」
一方で、単なる物干し場としての用途を捨て、リビングとフラットに繋がる「深い軒下空間」としてインナーバルコニーを設ける富裕層・こだわり層も根強く存在します。アウトドア用の家具や照明、水栓、外部コンセントを完備し、在宅ワーク時のリフレッシュ空間や週末のグランピングテラスとして活用する「居住空間の拡張」としての需要です。