基本的には何らかの金品を贈るのが礼儀とされるなかで、正当な理由としていとこ結婚式ご祝儀なし理由が成立する例外的なシチュエーションが4つ存在します。
第1に、「親族間で相互免除の協定(取り決め)が明文化されている場合」です。地方や大家族において、いとこの数が十数人に及ぶような家系では、お互いの経済的疲弊を防ぐ目的で「子ども同士(いとこ同士)の結婚祝いは一切やり取りしない」「親世代のやり取りのみで完結させる」と合意されている事例があります。この場合は取り決めに従うことが最善の礼儀です。
第2に、「参列者が学生や未成年であり、経済的に完全自立していない場合」です。高校生や大学生のいとこが参列する場合、本人が単独でご祝儀を用意する必要はなく、親の世帯主名義の祝儀袋に含まれる形を取ります。
第3に、「会費制の結婚式・披露パーティーの場合」です。北海道をはじめとする一部地域や、1.5次会スタイルのウェディングでは「会費制のためご祝儀などのお心遣いは固くご辞退申し上げます」と招待状に明記されるのが一般的です。この指定がある式へ無理にご祝儀袋を持参すると、受付で保管管理の手間を増やし、かえって相手に気を遣わせます。
第4に、「自分たちの結婚式を挙げた際にご祝儀を辞退しており、相手からも同等の配慮を求められている場合」です。ただし、このケースでも「ご祝儀袋による現金」は辞退するとしても、5,000円〜1万円程度のいとこ結婚祝いプレゼント金額相場に見合ったお祝いギフト(ペアグラスや上質なタオルセット等)を贈るのが、人間関係を円滑に保つマナーです。