研ナオコの名曲が今響く理由|中島みゆき・桑田佳祐が託した哀愁と魂の歌声

研ナオコの名曲が今響く理由|中島みゆき・桑田佳祐が託した哀愁と魂の歌声

今注目を集めている 研ナオコの名曲が今響く理由|中島みゆき・桑田佳祐が託した哀愁と魂の歌声について、詳しいまとめをご紹介しています。

ネット上の情報や一部のまとめでは「研ナオコ=中島みゆきの曲を歌う人」というイメージで語られがちですが、これは彼女のディスコグラフィの豊かさを見落とした誤解です。実際には、中島みゆき以前・以後の作品群にも日本歌謡史に残る重要作が多数存在します。

その筆頭が、1975年のブレイク作『愚図』です。作詞・阿木燿子、作曲・宇崎竜童という黄金コンビが手掛けたこの曲は、「自分は器用に生きられない愚図な人間だ」と自嘲しながらも、都会の片隅で懸命に生きる女性のリアルな心情を活写しました。この『愚図』の成功によって、それまでのアイドル路線や歌謡曲の定型を脱却し、「大人の女性の孤独と本音を代弁するシンガー」としてのポジションを確立したのです。

また、1978年の『窓ガラス』では、作詞・松本隆、作曲・筒美京平という稀代のヒットメーカーと組み、洗練された哀愁ポップスを展開。バックコーラスには当時まだ無名に近かったTHE ALFEE(当時はALFEE)が参加しており、研ナオコのハスキーボイスと美しいハーモニーの対比が鮮烈な印象を残しました。

さらに、『ひとりぽっちで踊らせて』『みにくいあひるの子』『LA-LA-LA』『風をくらって』など、シングルの表題曲・B面を問わず、歌謡曲とニューミュージックの架け橋となる意欲作を数多く残しています。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。