一般的な高校受験の模試において、桐朋女子高校音楽科の学科偏差値は55〜58前後として提示されるケースが目立ちます。しかし、この数値を鵜呑みにして出願難易度を判断するのは極めて危険です。
同校の選考において合否の決定打となるのは、極めて高度な実技試験およびソルフェージュ・楽典の専門試験です。学科試験(国語・英語・数学など)で一定の基礎学力をクリアすることは前提条件に過ぎず、実質的な倍率は専攻楽器や年度によって1.2〜2.0倍程度で推移するものの、受験層そのものが全国から集まるハイレベルな精鋭たちで占められています。
特に合否を左右するのが、初見視唱・聴音・リズム課題を含むソルフェージュと楽典の正確性です。課題曲の技術的な完成度はもちろん、音楽的な表現力や将来性を厳しく審査されるため、中学1〜2年の段階から桐朋学園大学の付属音楽教室に通ったり、大学・高校の講師陣によるマスタークラスや講習会を受講したりして、出題傾向に合わせた専門トレーニングを積むことが合格の必須ルートとなっています。