ネット上の掲示板を閲覧する際、最も注意すべきなのは「半導体業界の設備投資サイクル」に対する根本的な誤解です。
掲示板では「メモリ価格の下落=装置メーカーの業績崩壊」といった短絡的な論理が語られがちですが、これは明らかな誤認です。現代の半導体市場は、単なるPCやスマートフォンの台数増減ではなく、AIデータセンター向けのHBM(高帯域幅メモリ)や、超微細化技術(2nm/GAA構造)、3次元積層パッケージング技術など、製造プロセスの高度化に伴う「装置の高付加価値化」が成長の主因となっています。
また、半導体製造装置関連銘柄の中でも東京エレクトロンはコータ・デベロッパで世界シェアの約9割を握るなど、代替不可能なポジションを築いています。掲示板で語られるような「競合他社への一斉乗り換えリスク」は現実的には極めて低く、現場の製造ラインにおいて同社製装置を排除した量産体制の構築は困難を極めます。ネット上の極論と産業構造のリアルを切り離して考える姿勢が求められます。