振替休日となる5月6日は、生活者の行動パターンにおいて年間でも極めて顕著な偏りを見せます。長年、国土交通省の道路交通センサスや日本道路交通情報センター(JATIC)のデータを定点観測してきた交通ジャーナリストの分析によると、上り線の渋滞ピークは「連休最終日」ではなく「前日(5月5日)の午後から夜」に前倒しされる傾向が強まっています。
東名高速道路の大和トンネル付近や、関越自動車道の高坂サービスエリア付近など、名だたる渋滞の名所では、5月6日の午前中は比較的流れが保たれるケースが見られます。翌日から職場や学校への復帰を控える現代人の心理として、「最終日は丸一日家で休息に充てたい」「渋滞による肉体的消耗を避けたい」という自己防衛本能が働くためです。
現場取材とSNS・コミュニティ上の声を突き合わせると、以下のような生々しい生活実態が浮かび上がります。
「新幹線は指定席完売で立ち席覚悟だったが、午前便を早めに取っていたためギリギリ座れた。駅ナカの惣菜店はどこも長蛇の列で、みんな『今日は夕飯を作りたくない』オーラを出していた」(30代会社員・大手町勤務)
「デパ地下の揚げ物コーナーでコロッケが飛ぶように売れていた。店員さんに聞いたら、5月6日は記念日特売も重なって普段の3倍近く揚げ続けるらしい」(40代主婦・神奈川県在住)
このように、5月6日の消費行動は「外食から中食への急旋回」が特徴です。連休中の派手な出費で疲弊した家計心理と、翌日の日常復帰に向けた家事負担軽減のニーズが重なり、手軽で満足度の高いコロッケなどの惣菜需要が局地的な爆発を見せる現場のリアルが確認できます。