全体のフォルムが仕上がった後に待っているのが、命を吹き込むパーツ付けの工程です。ネット上の体験談でも「動物に見えず宇宙人のようになってしまった」「翌日ポロッと目が取れてしまった」という失敗談が後を絶ちません。モールアートで失敗しない理由とプロが実践する裏技を公開します。
目と鼻のパーツの付け方における最大の秘訣は、「毛の上から貼るのではなく、奥のワイヤーに固定する」という点に尽きます。
- 毛並みをかき分けて下穴を開ける:パーツを付けたい位置の毛をつまようじや指先で左右にかき分け、中央のワイヤー芯を露出させます。そこに目打ちを差し込み、深さ5mmほどの下穴をあらかじめ開けておきます。
- 接着剤はピンポイントで塗布:さし目の先端(ピン部分)にのみ、爪楊枝を使って微量の速乾ボンドを塗ります。毛足に接着剤がついてしまうと、毛がガチガチに固まって白い塊となり、見栄えが一気に損なわれます。
- 黄金比率の配置ルール:可愛らしさを際立たせるプロのセオリーは「目と目をやや離し、鼻との距離を極限まで近づける逆三角形の配置」です。目と鼻が離れると大人びたリアルな動物になり、近づけるとキャラクターらしい幼い可愛さが強調されます。
さらにプロ級の仕上がりに近づける裏技が「ハサミによるフェイスカット(トリミング)」です。モールは全体に均一な長さの毛が生えているため、目の周りや鼻先の毛を眉用ハサミで1ミリ単位でカットしてすっきり整えると、パーツが埋もれずくっきりと際立ちます。