次期型の開発において最も注目されている技術的ブレークスルーが、タントへのハイブリッド搭載計画です。これまでタントは軽量高剛性プラットフォーム「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」とCVTの改良によって燃費向上を図ってきましたが、ライバルであるスズキ・スペーシアがマイルドハイブリッドによってWLTCモード燃費で最高25.1km/Lを叩き出す中、純ガソリンエンジンのみでの対抗には限界が生じていました。
そこで浮上しているのが、ロッキーで実績を積んだシリーズハイブリッドシステムを軽自動車向けに最適化した「タント e-SMARTハイブリッド」の導入です。エンジンは発電専用に特化し、100%モーター駆動によって発進時から力強いトルクを生み出すこの仕組みは、車重が嵩みがちなスーパーハイトワゴンのストップ&ゴーにおいて劇的なエネルギー効率向上をもたらします。
開発陣が目標に据えるタントのフルモデルチェンジ後の燃費性能は、クラストップレベルとなるWLTCモード燃費27.5〜28.5km/L前後を照準に捉えています。高速域での静粛性や登坂路での息切れ感解消といった実用面での恩恵も大きく、従来の「重くて加速が鈍い」という軽ミニバン特有のネガティブ要素を根本から払拭する原動力になり得ます。