ネット上の掲示板やSNSで頻繁に見かけるのが、「洗濯したての服を着ているのだから、自分は清潔感があるはずだ」という思い込みです。これは身だしなみにおける最も危険な落とし穴と言わねばなりません。
生物学的・衛生学的な「清潔(衛生)」と、対人コミュニケーションにおける「清潔感(視覚的印象)」はまったく別の概念です。いくら強力な洗剤で毎日洗っていたとしても、生地表面に細かな毛玉がびっしり付着していたり、綿シャツの背中や裾がクシャクシャに波打っていたりすれば、第三者の目には「雑でだらしない人」としか映りません。
調査のなかで見えてきた、本人が気づきにくい清潔感のある服装NG例は以下の通りです。
- 首回りのヨレと黄ばみ:Tシャツやカットソーのネックラインが波打っている、あるいは白シャツの襟・袖口に皮脂の蓄積によるくすみが残っている状態。
- シワや毛玉の身だしなみ放置:アクリル混ニットの脇下や袖口にできる毛玉、洗濯ジワをそのまま放置したリネンやブロードシャツの着用。
- 過度なオーバーサイズ:若者文化のストリートトレンドを無批判に取り入れ、肩線が極端に落ちた服を着た結果、ただ「着られている」ように見える失敗。
- 足元の油断:泥やホコリをかぶったスニーカー、ヒールが削れて金具が露出したパンプス、つま先の剥げた革靴。
身だしなみの上級者ほど、服そのものよりも「端(首元・手首・足元)」のメンテナンスに心血を注いでいます。先端部分の乱れは視線を惹きつけやすく、全体の印象を一瞬で台無しにしてしまうからです。