犬が耳を痒がる原因と病気サイン|黒い耳垢や臭いを放置する危険性の注目されている理由を丁寧にまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
耳のトラブルを引き起こす疾患は多岐にわたり、単一の要因だけでなく複数の基礎疾患が複雑に絡み合っています。特に柴犬やフレンチ・ブルドッグ、トイ・プードルなどに多発する犬のアレルギー性皮膚炎は、慢性・難治性外耳炎の最大の引き金です。代表的な原因疾患の鑑別ポイントと、犬の耳の病気の治療費相場を比較整理しました。
疾患・原因耳垢の特徴・主な症状治療費相場(1回・月額目安)臨床上の見解・リスクマラセチア性外耳炎
(真菌感染)黒褐色・粘稠性の高い耳垢。
酸っぱい発酵臭、強い赤み。4,000円〜9,000円
(耳道洗浄+抗真菌点耳薬)梅雨から夏場に急増。湿気と皮脂管理を怠ると毎年のように再発を繰り返す。耳ヒゼンダニ感染症
(耳疥癬)コーヒーかす状の黒い乾燥耳垢。
耐え難い猛烈な掻痒感。5,000円〜12,000円
(顕微鏡検査+駆虫薬投与)同居動物への感染力が極めて強い。多頭飼育環境では全頭一斉治療が必須。犬のアレルギー性皮膚炎
(アトピー・食物)耳介の広範な発赤、左右対称。
四肢先や目周囲の痒みを併発。15,000円〜35,000円/月
(分子標的薬・療法食・点耳)外耳炎を繰り返す根本原因の筆頭。生涯にわたる体質管理と環境対策が不可欠。慢性増殖性外耳炎
(重症化・手術例)耳道の石灰化・完全閉塞。
膿の漏出、激痛、難聴。150,000円〜350,000円
(全耳道切除術+入院麻酔)投薬に反応しなくなった末期状態。耳道を外科的に全摘出する侵襲的治療となる。
日本獣医師会等の診療動向を見ても、初期の犬の外耳炎の症状と治療法は、院内での耳道洗浄と抗炎症・抗菌作用を持つ点耳薬の処方で1〜2週間以内に鎮静化できるケースがほとんどです。しかし、数カ月から数年にわたり放置や自己流ケアを重ねると、耳道の軟骨が硬化・肥厚して物理的に塞がる「増殖性外耳炎」へと進行し、外科手術を余儀なくされる事態に発展します。