目に見える外観の傷や割れに気を取られていると、使用感に直結する内部の劣化を見落とすことになります。その代表格がバッテリー劣化と製品寿命の問題です。
現代のスマートフォンに使われているリチウムイオンバッテリーは、充電サイクルを繰り返すことで化学的に劣化します。一般的に最大容量が80%未満に低下すると、1日バッテリーが持たないだけでなく、高負荷時に電圧が不安定になり、突然のシャットダウンや動作の激しいカクつきが発生します。さらに悪質なフリマ出品では、外装だけを綺麗に磨き、劣化したバッテリーをそのまま放置して「美品」と偽って出品する手口が横行しています。
また、街の非正規修理店で粗悪なサードパーティ製互換バッテリーに交換された個体にも注意が必要です。設定画面に「不明な部品」という警告が表示され続けるだけでなく、バッテリーマネジメントシステムが正常に機能せず、異常発熱や基板のショート、最悪の場合は発火事故を引き起こす潜在的リスクを抱えることになります。
そして、もう一つ専門家が強く警鐘を鳴らすのがセキュリティサポート期限の終了です。多くのAndroid端末では、発売から2〜3年で月次のセキュリティパッチ提供が打ち切られます。サポートが終了したOSを使い続けることは、既知の脆弱性を放置したまま無防備にインターネットへ接続し続けることを意味します。ウイルス感染や個人情報の不正流出はもちろんのこと、金融機関のアプリやキャッシュレス決済アプリが「安全性が確認できないOS」として起動を停止し、ある日突然使えなくなるケースが急増しています。