近年の学校教育界における大きな地殻変動といえば、ジェンダーレス配慮と防寒・防犯性の向上を目的とした制服改編です。履正社高校においても、時代の要請にしなやかに適応するリニューアル施策が着実に講じられてきました。
特筆すべきは、女子生徒向けスラックスの正式導入とその定着ぶりです。かつては女子=スカート一択という固定観念が根強かったものの、現在は個々の希望や季節の気象条件に応じて、スラックスを自由に選択できる環境が整備されています。スラックスのシルエットは単なる男子モデルの流用ではなく、女性の骨格に美しくフィットするテーパードラインが意識されており、足元をすっきりと見せる高いデザイン性を備えています。
冬の厳しい寒さのなかでの自転車通学や、活発にキャンパス内を移動する際にも動きやすく、防寒性と機能性を兼ね備えた選択肢として着用率は年々伸長しています。伝統的なアイデンティティを守りながらも、生徒一人ひとりの多様な個性や健康面への配慮を怠らない姿勢は、保護者層からも極めて肯定的に受け止められています。