インターネット上の掲示板やSNSでは、大井競馬場に関する古い定説が未だに信じ込まれていますが、これらを鵜呑みにすると大きな痛手を被ることになります。代表的な2つの誤解を是正します。
誤解1:「直線が長いから追い込み馬を狙えば好配当が獲れる」
中央の東京競馬場のような感覚で「直線が386mもあるなら後方一気の外差しが届くはず」と考えるのは典型的な落とし穴です。前述の通り、深い白砂は後方馬のスタミナを容赦なく奪います。直線の長さは差し馬のためではなく、「バテずにしぶとく伸びる先行馬がライバルを突き放すための距離」として機能しているのが現代の大井競馬場です。狙うべきは、後方からのギャンブル追い込みではなく、道中4〜6番手から早めに動ける「好位差し」の馬です。
誤解2:「雨で重馬場になったらパワー型のダート馬が有利」
これも大きな誤認です。ダート競馬の常識として、雨が降って水分を含むと砂が固まり、脚抜きが良くなります。特にオーストラリア産の白砂は、含水率が高まるとクッション性が消退し、高速コンクリートロードのようなスピード馬場に豹変します。重・不良馬場の大井競馬場では、ダートのパワー型ではなく、むしろ芝レースで好走歴があるような「スピード血統」や「逃げ・先行馬」の内前独占が頻発します。天候悪化時はパワー型を嫌い、純粋なスピード指数上位馬を狙うのが鉄則です。