店頭やSNSのタイムラインで毎日のように目にするグリークヨーグルト。その実態は、発酵させたヨーグルトから液体成分である乳清(ホエイ)をゆっくりと濾過(ろか)して取り除く「水切り製法(Strained yogurt)」で作られた濃縮ヨーグルトです。発祥地である地中海沿岸・ギリシャでは紀元前から家庭の伝統食として受け継がれてきました。
日本国内で爆発的な広がりを見せた背景には、韓国グリークヨーグルトブームの経緯が深く関わっています。2023年頃からソウルのトレンドエリアで、水分を極限まで絞り出した硬めのヨーグルトに巣蜜(コムハニー)や旬のフレッシュフルーツ、グラノーラを豪快に盛り付けた「グリークヨーグルトボウル」が大流行。この熱狂がK-POPアイドルやインフルエンサーの発信を通じて日本のZ世代や美容感度の高い層へ瞬く間に波及しました。
現在ではグリークヨーグルト専門店の最新トレンドとして、原宿、表参道、渋谷などの都心部だけでなく地方都市の主要駅前にも専門店が続々と進出しています。取材に訪れた都内専門店のオーナーは、「以前はスイーツ感覚の来店が中心でしたが、2026年に入ってからは忙しいビジネスパーソンが『手軽に良質なタンパク質を摂れる朝食やランチの主食』として買い求めるケースが全体の4割を超えています」と証言します。嗜好品から機能性日常食へと、消費者の認識が劇的にアップデートされたことが、グリークヨーグルト人気の理由を支える最大の原動力です。