チークは単なる血色付けではなく、骨格のバランスを自在に補正する「錯視ツール」です。縦横の比率を見極め、視線を誘導すべきポイントを意識するだけで、気になる輪郭の悩みは短時間でカモフラージュできます。
顔の縦幅が気になる方にとって、面長チークの入れ方は中顔面短縮の成否を分ける重要ファクターです。縦に視線を走らせないため、チークは「横長の楕円」を描くように水平に広げるのが鉄則。黒目の下からこめかみの手前に向かって、床と平行に近い角度でふんわりと入れます。このとき、鼻筋の真ん中あたりにもごく薄く同じチークをひとはけ渡す面長解消メイクを取り入れると、顔の余白が分断され、劇的に間延び感を解消できます。
対照的に、幼く見られがちで横幅が強調されやすい丸顔チークの入れ方は、「シャープな斜め引き上げ」が正解です。黒目の外側のラインからスタートし、こめかみに向かって斜め45度の上昇ラインを描くようにぼかします。頬の中央部(正面から見て鼻に近い位置)にはあえて色をのせず、抜け感を作ることで、フェイスラインが引き締まり、立体的な小顔効果が得られます。
エラ張りやベース型で悩む場合は、エラ部分にシェーディングを入れるだけでなく、頬骨の一番高い位置から内側に向かって小さな円を描くようにチークをなじませます。角張った輪郭の内側に柔らかい曲線の血色を配置することで、骨っぽさを和らげる視覚誘導が完成します。