日常の買い物や支払いの場面で、「古いデザインの硬貨はもうお店で断られるのではないか」と不安に感じる人は多い。だが、日本の現行法規において、過去に発行された500円玉が効力を失うような期限は一切設定されていない。
「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条では、貨幣は額面の20倍(20枚)まで法貨として強制通用力を持つと明確に定められている。財務省および日本銀行の公式発表資料でも周知されている通り、昭和57年(1982年)に登場した初代の「白銅貨」、平成12年(2000年)から発行された2代目の「ニッケル黄銅貨」、そして令和3年(2021年)に登場した現行の「バイカラー・クラッド貨」に至るまで、これまでに発行されたすべての通常500円玉は現在も額面通りの貨幣として有効だ。
インターネット上やSNSでは時折、「新紙幣や新硬貨の普及に伴い旧硬貨が使えなくなる」といった真偽不明の噂が飛び交うことがある。しかし、これらは明確な誤解だ。特別な法律による回収措置が取られない限り、手元の旧硬貨が突然ただの金属片に変わる心配はない。