100万円投資の正解は?新Nisaと高配当株の現実利回りを徹底検証

100万円投資の正解は?新Nisaと高配当株の現実利回りを徹底検証

100万円投資の正解は?新Nisaと高配当株の現実利回りを徹底検証の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

制度開始から定着期に入った新NISAですが、投資初心者にとって最大の議論となっているのが「100万円を初月に全額投入する一括投資か、それとも毎月数万円ずつ分散して買い付ける積立投資か」という問題です。金融工学の理論上、市場が右肩上がりで成長することを前提にするならば、資金をいち早く市場に晒す新NISA100万円一括投資のほうが最終リターンの期待値は高くなります。

しかし、取材現場や個人投資家コミュニティの観察を通じて見えてくるのは、机上の計算通りにはいかない人間の生々しい心理的葛藤です。

2024年夏場に発生した日経平均株価の急激な下落局面(いわゆる歴史的な大幅乱高下)において、投資信託を一括購入したばかりだった都内の30代会社員男性は、当時の心境を次のように生々しく振り返っています。

「本や動画で『長期投資なら一括が最も効率的』と聞き、貯金から捻出した100万円を思い切って一括投入しました。ところが、そのわずか数週間後に市場が暗転し、画面上の資産額が一瞬で78万円にまで溶け落ちたのです。仕事中もスマホの株価チャートが頭から離れず、夜も動悸がして眠れませんでした。『これ以上減ったら生活が立ち行かなくなる』という恐怖から、最も底値のタイミングで全額解約してしまいました。理論が正しくても、自分のメンタルがそれに耐えられる器ではなかったと思い知らされました」

一方で、毎月3万円ずつ約3年かけて100万円を積み立てる方針をとった投資家層からは、「相場が暴落した日も『安くたくさん口数が買えている』と割り切ることができ、平穏な日常生活を維持できた」という声が多数を占めました。資産運用初心者が最初に直面する試練は相場の上下動そのものではなく、「自身の含み損に対する耐性の低さ」にあります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。