街中やSNSで見かける「マフラーを頭に巻くスタイル」ですが、検索窓に打ち込む際に「なんて呼べばいいのか分からない」と戸惑う声が多く聞かれます。ファッション業界において、この頭巻きスタイルはシルエットとルーツの違いによって主に3つの呼称に分かれています。
もっとも代表的な呼び名が「バブーシュカ(Babushka)」です。ロシア語で「祖母」を意味する言葉に由来し、正方形や三角形の布を頭にかぶり、あごの下や首の後ろでキュッと結ぶクラシカルなスタイルを指します。海外メゾンのランウェイで再解釈されたことをきっかけに、ノスタルジックで愛らしい「ギークシック(オタクっぽいダサ可愛さ)」の象徴としてZ世代を中心に爆発的な支持を獲得しました。
二つ目が「バラクラバ風(Balaclava)」です。元来は登山や軍用で使われる目出し帽を指しますが、手持ちの大判マフラーを首元から頭部へぐるりと覆うように巻きつけることで、ニットキャップとネックウォーマーが一体化したようなスポーティかつモードな佇まいを作り出します。
そして三つ目が、若年層を中心に日常使いされている「マフラーフード巻き」です。まるでパーカのフードをかぶっているかのような立体的なドレープを首回りに作り出す実用的なテクニックで、2024年頃からTikTokやInstagramのリール動画を通じて爆発的に普及しました。いずれも「防寒具を頭にかぶる」という基本構造は共通していますが、出したいテイストによって名称と巻き分けの境界線が存在しています。