確実に合格圏内へ到達するためには、学部3年の冬から計画的に準備を進めるロードマップが不可欠です。行き当たりばったりの勉強では、卒業研究の締め切りや講義の単位取得と重なり、破綻をきたします。
まずは英語対策です。院試で求められる英語TOEICスコアの目安として、旧帝大・難関国公立理系であれば730点以上、文系や国際系専攻であれば850点以上が安全圏とされます。TOEIC公開テストの結果が公式認定証として手元に届くまでには約1ヶ月を要するため、学部4年の5月までに目標スコアを確保しておくのが鉄則です。
続いて、合否のコアとなる研究計画書の書き方です。単なる感想文や卒業論文の要約ではなく、「先行研究で何がどこまで明らかになっており、何が未解明なのか(学術的背景)」「それをどのような手法とアプローチで検証するのか(新規性と独自性)」「本研究室の設備や指導環境で実現可能なのか(実現可能性)」の3要素を論理的・構造的に記述しなければなりません。文字数は一般的にA4用紙で2〜5枚(2,000〜4,000字程度)が課されます。
最後の関門が、院試の面接・口頭試問対策です。面接室では、提出した研究計画書に対して複数の教授陣から容赦のない学術的ツッコミが浴びせられます。「なぜ先行研究の〇〇氏の手法では不十分なのか」「もし仮説通りの実験データが得られなかった場合、次にどのような手を打つのか」といった質問に対し、感情的にならず客観的な論拠をもって論理的に即答できるプレゼンテーション能力を鍛え上げておく必要があります。