「襟足は短く刈り上げるほど涼しげで清潔感が出る」という言説は、ツーブロックの後ろをかぶせるスタイルにおいては危険な落とし穴です。
ツーブロック襟足刈り上げミリ数の設定において、最も事故率が高いのが「3mm以下」のオーダーです。3mmや1.5mmといった極端に短いミリ数で刈り上げると、頭皮の青白さが強調されます。その真上に黒々とした長い毛束がかぶさってくるため、明暗のコントラストが極端になり、境界線の段差が異様なほど目立ってしまうのです。
サロンのプロフェッショナルが推奨する安全基準は、「6mmから9mm」の範囲です。地肌が透けず、自毛の黒色やブラウンのトーンを維持できる長さを残すことで、上からかぶさる毛先が刈り上げの面に吸い付くように馴染みます。
また、自宅でのセルフメンテナンスにも大きな罠が潜んでいます。横のツーブロックは合わせ鏡で見ながらバリカンを入れやすいものの、後ろのアンダーセクションを自身の手で手入れするのはプロでも至難の業です。腕の角度がぶれて刈り上げラインを押し上げてしまい、一度上がってしまったラインを修正するために表面の髪をさらに短く切らざるを得なくなるという悪循環に陥るケースが後を絶ちません。後ろ髪のメンテナンスだけは、必ず信頼できるサロンのプロに委ねるのが鉄則です。