当選という厳然たる事実がありながら、なぜ「萩生田 落選」という検索ワードが一人歩きを続けたのか。その背景には、メディア報道のタイミングと選挙戦特有の複合的な要因が存在します。
第1の要因は、開票速報における「当確」の遅れです。通常、大物議員であれば投票締め切りの午後8時と同時に「当確」が打たれるケースが目立ちます。しかし、東京24区は出口調査の段階から大接戦となり、メディア各社が当確を報じたのは日付が変わる深夜帯にずれ込みました。このタイムラグの間、ネット上では「落選確実か」という憶測が瞬く間に拡散しました。
第2に、旧安倍派幹部が相次いで落選したドミノ現象の影響です。下村博文氏や丸川珠代氏、高木毅氏など、同派閥の中枢を担った大物候補が次々と議席を失う中、同じく幹部であった萩生田氏も同様に落選したと思い込んだ有権者が一定数存在しました。
第3に、無所属出馬に伴う比例復活の権利喪失です。自民党非公認となった萩生田氏は小選挙区単独での戦いを余儀なくされ、「小選挙区で負ければ即座に完全落選」という極限状態に置かれていたことが、世間の関心と緊張感を極限まで高める結果となりました。