2015年2月にテレビ東京系列で3夜にわたって放送されたドラマ版『永遠の0』は、同局の開局50周年を記念する最大の目玉企画として巨額の制作費を投じて制作されました。民放キー局の中でも独自の路線を貫くテレビ東京が、総力を挙げて取り組んだ本格戦争人間ドラマです。
主人公の零戦パイロット・宮部久蔵を演じた向井理さんは、当時30代前半。端正な顔立ちと知的な佇まいを併せ持つ彼が、「何としても生きて妻のもとへ帰る」という強い執念と高い操縦技術を持つ宮部をどう体現するのか、制作発表当初から業界内外で熱い視線が注がれました。
原作者の百田尚樹氏も撮影現場を訪れ、向井さんが醸し出す静かな狂気と家族への深い愛情、そして凛とした立ち姿を目の当たりにして絶賛の言葉を寄せています。単なるヒロイズムではなく、生への執着と戦争の不条理に苦悩する一人の青年としての宮部久蔵が、向井さんの演技によって克明に描き出されました。