1985年6月、映画『カリブ・愛のシンフォニー』での共演をきっかけに交際へと発展した神田正輝との結婚は、「聖輝の結婚」と呼ばれ日本中がお祝いムードに包まれました。約10時間に及ぶテレビ中継は驚異的な視聴率を記録し、まさに誰もが羨むおしどり夫婦の誕生でした。
しかし、結婚から12年が経過した1997年1月に2人は電撃離婚を発表します。円満そうに見えた2人の間に生じた亀裂には、複合的な要因が絡み合っていました。
最大の離婚理由として挙げられるのが、松田聖子の本格的な全米進出に伴う生活のすれ違いです。1990年代、聖子は海外での成功を夢見て単身渡米する機会が増加し、東京に残る神田正輝との物理的な距離が広がっていきました。
さらに決定打となったのが、米国滞在期に過熱した度重なる不倫報道スキャンダルでした。アメリカ人英語講師のジェフ・ニコルス氏による暴露本の出版や、バックダンサーを務めていたアラン・リード氏との熱愛騒動など、連日のようにワイドショーを賑わせる事態へと発展しました。
記者会見において、2人は憎しみ合って別れるのではなく「お互いがより自由に、自分らしく生きるための前向きな選択」であることを強調しました。夫婦関係は解消したものの、娘・沙也加さんの両親としての信頼関係は生涯にわたって維持され続けることになります。