冬の定番曲として親しまれる本作ですが、その誕生の引き金となったのは、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件でした。テレビ画面に映し出された悲惨な光景と、報復の連鎖によって傷つく罪のない子どもたちの姿を目の当たりにしたGACKTは、「自分には何ができるのか」と深く苦悩したといいます。
憎しみや怒りではなく、愛と優しさを届けることこそが音楽家の使命であるという強い衝動に駆られ、完成したのがこの曲でした。記念すべき最初の発売日は2001年12月16日。一般的な商業シングルとは異なり、収益の一部を世界各地の恵まれない子どもたちや支援団体へ寄付する明確なチャリティー背景を持ってリリースされました。
GACKTが『12月のLove Song』の歌詞に込めた意味を紐解くと、ロマンチックな恋愛描写の奥底に、深いヒューマニズムが宿っていることがわかります。「もしも僕が雪だったなら / 街角に舞い落ちて / 凍える君の肩をあたためてあげたい」という一節は、特定の恋人への想いにとどまらず、世界のどこかで寒さに震え、涙を流すあらゆる人々へ向けられた無条件の祈りそのものです。