多くのファンや評論家が熱狂する「クロフォードとメイウェザーはどっちが強いのか」という全盛期対決のシミュレーション。仮に両者が最も充実したコンディションを迎えていたウェルター級リミット(147ポンド)で激突したと想定すると、戦況は極めて緊迫した心理戦となります。
試合序盤の1〜4ラウンドは、メイウェザーの精密なジャブとポジション取りが支配する可能性が高いと見られます。クロフォードはスロースターターの傾向があり、メイウェザーのスピードとフェイントに対して慎重に距離を測る展開が予想されます。メイウェザーの素早い出入りに対し、クロフォードがどのタイミングでサウスポーへ切り替えるかが最初の焦点です。
中盤の5〜8ラウンドにかけて試合は大きく動きます。サウスポーに構えたクロフォードは、メイウェザーのショルダーロールの死角となる右ボディや左ストレートを執拗に狙います。メイウェザーは過去にザブ・ジュダーやマニー・パッキャオといったサウスポーと対戦していますが、クロフォードのように懐が深く、巧みなカウンターと長いリーチ(約188cm)を併せ持つスイッチヒッターとの対戦経験はありません。クロフォードの的確なプレッシャーがメイウェザーにロープを背負わせる場面が増えていきます。
勝敗を分ける終盤の9〜12ラウンド。ここでメイウェザーが持ち前の修正力で被弾を最小限に防ぎ、要所で鋭い単発カウンターをヒットさせてポイントを逃げ切るか、それともクロフォードがメイウェザーの守備網をこじ開けて明確なダメージを与える一撃を打ち込めるかというギリギリの攻防になります。
米国のボクシングアナリストや専門家の間でも意見は真っ二つに割れていますが、判定勝負にもつれ込んだ場合はメイウェザーの手数とディフェンスの印象点が僅差で上回るという見方がやや優勢です。しかし、12ラウンドの中でメイウェザーを最もロープ際に追い詰め、クリーンヒットを奪う可能性を秘めた存在として、クロフォードを推す声も根強く存在します。